今回は、家を建てる際にかかる諸費用にフォーカスしてみました。
家を建てるときや土地を購入する時には、建物費用+土地費用以外に、諸費用がかかります。
建物費用 3,600万円(税込)
土地費用 1,200万円
総額 4,800万円
4,800万円とは別に、諸費用が必要です。
最初に言ってしまうと、ざっと約100万円〜200万円くらいかかります。
建売の場合も、ネットに表示される販売価格とは別に、これくらいの費用がかかるということですね。
意外とかかりますね。
どういった項目の費用がいるのか、まとめてみました!
諸費用の目安を計算(土地と建物取得の場合)
こんなケースで計算してみましょう!
土地50坪
建物30坪
建物費用 3,600万円(税込)
土地費用 1,200万円
総額 4,800万円
※土地購入と注文住宅の場合
※土地は建築条件付分譲地(売主)
※4,800万円の住宅ローン
このケースだと、諸費用はこうなります。
諸費用の項目 | 費用の目安 |
---|---|
表示保存登記 | 約15万円 |
抵当権設定登記 | 約9万円 |
所有権移転登記 | 約20万円 |
住宅ローン手数料 | 約5万円 |
住宅ローン保証料 | 金利上乗せ |
つなぎ融資 | 約18万円 |
建物契約の印紙 | 1万円 |
土地契約の印紙 | 1万円 |
金銭消費貸借契約の印紙 | 2万円 |
火災保険(5年分一括) | 約10万円 |
地震保険(5年分一括) | 約3万円 |
水道負担金(20mm) | 約11万円 |
合 計 | 約95万円 |
通常は100万円考えておけば、大丈夫です!
200万円前後まで跳ね上がるケースは、大きくこの2つの費用がいる場合です。
住宅ローン融資手数料型を選んだ場合 借入額の2.2% | 約105万円 |
仲介土地の場合の手数料 物件価格×3%+6万円+消費税 | 約46万円 |
この2つのケースに当てはまると、諸費用の金額はドンと増えます。
それぞれの項目で解説しますね。
諸費用の項目と解説
登記費用
項目 | 解説 |
---|---|
表示登記 | どんな土地や建物かの登記(義務) 土地…所在、地目、面積など 建物…所在、構造、床面積など 土地家屋調査士が手続き |
保存登記 | 誰が所有しているかの登記(法律上の対抗力) 司法書士が手続き |
抵当権設定登記 | 住宅ローン借入れの場合は必ず必要 司法書士が手続き |
所有権移転登記 | 所有権を買主に移転する登記費用 評価額によって金額は変わります |
建物滅失登記 | 建替えの時です 古い建物がなくなったことを記載する登記 |
地目変更登記 | 土地の地目を変更する登記 家を建てるときは【宅地】にしないといけない |
登記もいろいろあります。
どれもやっておかないといけないことです。
住宅ローン関係の諸費用
項目 | 解説 |
---|---|
融資手数料(一般) | 金融機関に支払う手数料。3万円〜5万円 |
融資手数料(手数料型) | 保証料がいらない融資手数料型。借入額の2.2% 先に多くの手数料を払うことで金利が安くなります トータルではお得になるので人気! |
保証料 | 返済できなった場合に備えて、保証会社へ支払う費用 一括前払いor金利上乗せの支払い方法 金利上乗せが多く、一般的には0.2% 属性によって上乗せ分が変動するところが多い |
団信特約料 | 住宅ローンは生命保険がセットになっています 金利に含まれているので諸費用で支払うお金はありません |
つなぎ融資 | 土地決済や建物中間金を一次的に立て替えてくれるローン ※詳細は記事を作りたい |
ちなみに住宅ローンは、私のエリアでは融資手数料型が人気です。
例えば4,800万円40年返済とすると。。
◇保証料型 4,800万円借入れ
金利0.425%+保証料0.2% 0.625%の場合
毎月返済額 113,046円
◇手数料型 4,900万円借入れ
金利0.375%
毎月返済額 109,946円
手数料分2.2%の約100万円多く借入れをしても、
金利が安くなるので返済額は3,100円お得となります。
住宅ローンのタイプで諸費用は大きく変わります。
火災保険、地震保険
項目 | 解説 |
---|---|
火災保険 家財保険 | 5年間までは一括加入が可能。その後最長5年更新 火災保険、家財保険 水災や風災なども補償対象 |
地震保険 | 5年間までは一括加入が可能 火災保険の50%が上限 地域によって保険への熱量が違うような気がする 地震で起きた火災は、地震保険が補償対象 |
火災保険も高くなりましたよね。
昨年は10年一括で加入ができていましたが、今は5年更新が最長です。
1年単位で加入することもできますが、割高になるので5年一括で考えた方がよいです。ちなみに私の会社ではオーナー様専用の保険で加入される方が一番多いです。
豪雨災害もあったエリアなので、水害も含めた補償タイプが人気があります。
地震保険は、地域によって保険料が違います。
地震が多いエリアが高くなります。
印紙代、水道負担金
項目 | 解説 |
---|---|
印紙代(建物請負契約) | 500万〜1,000万以下 5千円 1,000万〜5,000万以下 1万円 |
印紙代(土地売買契約) | 500万〜1,000万以下 5千円 1,000万〜5,000万以下 1万円 |
印紙代(金銭消費貸借契約) | 500万〜1,000万以下 1万円 1,000万〜5,000万以下 2万円 電子契約の場合、いらないケースもあります。 |
地味に高い印紙代。
契約書に貼って割り印して納税となります。
土地と建物それぞれの契約書で必要です。
住宅ローンを借りる契約の際にもいりますが、電子契約の場合はいらないので2万円お得です。
土地の諸費用
項目 | 解説 |
---|---|
仲介手数料 | 仲介の土地の場合、不動産業者に仲介手数料が必要となります 物件価格×3%+6万円+消費税 |
固定資産税(日割) | 土地の固定資産税は、1月1日時点の所有者に請求 売主側がいったん支払うことになるので、 決済日に応じて日割計算分を請求 |
土地が仲介物件の場合は、不動産業者に仲介手数料がかかります。
土地に関する諸費用は、土地決済時に準備が必要。
資金のことは自分でも比較検討しておくこと
こういった諸費用の多くは、実際はハウスメーカーと提携しているところで進めるお客様が一番多いです。
手続きが圧倒的に楽ちんですからね。
しかし、住宅ローンや火災保険、登記はお客様で手配することも可能です。
今はなんでも調べれる時代。
ご自身で調べてるお客様も多く、比較して納得していることが重要です。
例えば住宅ローンでも、簡単に比較検討ができます。
比較するには登録者数10万名突破!モゲチェックがおすすめです。
・スマホでポチポチ登録5分
・オススメの銀行を選んでくれる
・主要銀行の金利など一括比較
・住宅ローンのプロに質問や相談可能
営業マンの提案が納得できるどうかは、自分で調べた価値観と同じかどうかです。
昔はこのようなサービスはなかったので、いい時代になりましたね。
まとめ
諸費用分の金額もバカにならないですよね。
まぁ営業マンから説明は必ずあると思いますが。
ご自身でもきちんと知っておきましょう。
家づくりの総額についての記事もぜひ読んでみてください!