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2030年義務化【ZEH基準の家】今から備えておく理由

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こんばんは!
なかなか本業の仕事が忙しく、久しぶりの記事となってしまいました。

さて、今回のテーマは、住宅業界のトレンドとなりつつある【ZEH】(ゼッチ)

家づくりを計画中の方は、どこかで必ず耳にはしているはず。

補助金もありますよね。

これから家を建てる方は、ZEHにした方がいいのか、またそのスペックにするにはどれくらいの費用がかかるのか、気になる方は多いのではないでしょうか。

ZEH認知状況 2022年建築者(全国)
◇内容まで知っている  28.6%
◇名前だけは知っている 48.8%
◇名前も知らない    22.6%

SUUMOリサーチセンター 注文住宅動向トレンド調査より

年々認知度は高まっていますが、なんとなくしか分からない方も結構多いです。

とても簡単にいうと、

消費エネルギーがゼロになる住宅です!

私が思う結論は、これから建てる家は、ZEHスペックにしておくべきです!

この記事はこのような方にオススメです

・ZEHを検討中の方
・ZEHのメリットやデメリットを知って検討したい
・ZEHにするには費用がどれくらいかかるのか気になる
・聞いたことあるけど詳しく知らない
・補助金のことだと思ってる方

今まで住宅の断熱性能の基準は時代遅れ、しかも重要な性能であるにもかかわらず義務化されていませんでした。

しかし、国は2030年にはZEH水準の断熱性能の義務化を目指しています。

7年後。もうすぐですねー。

この記事では、ZEHにすると何がいいのか、メリットとデメリットをご紹介します!

(この記事では6地域を基準に紹介していきます)

ZEH(ゼッチ)とは

ZEHとは、
Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語です。

太陽光発電などの創エネルギーが一次エネルギー消費量を上回り、エネルギー収支がゼロになる住宅です。
※一次エネルギーとは、空調、給湯、換気、照明設備のこと

使う電力<創る電力

光熱費がゼロになるというわけではありません。光熱費は電気料金の上下に左右されますし、家電や調理器具などでのエネルギー消費も含まれますからね。

省エネ性能が高いと、電気代も安くなり、夏涼しく冬暖かい快適な生活を送れます。

なぜZEH水準のスペックが必要なのか

国は、2050年にカーボンニュートラルを目指すと宣言しました。

脱炭素社会ですね。

世界に宣言していることなので国も本気です。

住宅にも断熱性能を義務化したり、太陽光発電の普及を進めて規制を強化しています。

実は家の断熱性能は、世界と比べるととても遅れてるんですね。

UA値という数値で表し、数字が小さいほど断熱性能が高くなります。

■従来の基準(6地域で作成)

等級基準UA値普及目標
等級2、3旧省エネ基準1.67
等級3新省エネ基準1.54
等級4次世代省エネ基準0.872025年義務化

今までの断熱性能は、UA値0.87(6地域)で等級4が最高等級でした。

2025年には義務化されますが、2030年以降は基準外となるため、建築不可となります!

■2022年に新しく改正された断熱性能基準

等級基準UA値普及目標
等級5ZEH水準0.62030年義務化
等級6HEAT20 G2相当0.46
等級7HEAT20 G3相当0.26

2030年にはZEH水準が義務化されます。

海外先進国ではUA値0.3〜0.6あたりが多く、いかに今までの基準が緩いかが分かります。

これから建てる家が、すぐに基準から外れちゃうような性能はちょっと考えものですよね。

ZEHの3つの要件

ZEHには3つの要件を満たす必要があります。

私の勤める会社では住宅はZEH水準の性能となるので、太陽光の採用がZEHになるかどうかとなります。

ハウスメーカーだけでなく、工務店も断熱性能や気密性能を重視している会社は多いので、基本的に性能をしていると思われます。

断熱性能

エリアで基準が分かれているUA値をクリアする必要があります。
ZEH水準の等級5は以下の通りです。

■強化外皮基準(UA値)をクリアすること

地域区分ZEH水準(等級5)次世代省エネ(等級4)
1地域(夕張等)0.4以下0.46以下
2地域(札幌等)0.4以下0.46以下
3地域(盛岡等)0.5以下0.56以下
4地域(長野等)0.6以下0.75以下
5地域(水戸等)0.6以下0.87以下
6地域(東京等)0.6以下0.87以下
7地域(熊本等)0.6以下0.87以下

家を建てた後ではなかなか変更できないのが、断熱性能です。

ハウスメーカーのみならず、今や工務店でも性能の高い会社はたくさんあります。UA値0.5以下なんてところもたくさんあります。

これからの常識水準となるわけですから、断熱性能は必ずZEH水準の等級5のUA値をクリアした基準の家にしてもらいましょう。

省エネ性能

■一次エネルギー消費量を20%以上削減

省エネ設備を採用して、使うエネルギーを削減しましょうってことです。

給湯器や、LED照明などですが、通常採用するレベルで大丈夫ですので、あまり気にしなくてもいいです。

換気は第一種換気システムがオススメです。

創エネルギー

■再生可能エネルギーの導入

太陽光発電システムの導入ですね。

個別に計算が必要ですが、容量は4kw〜5kwあれば要件をクリアすることが多いです。

しかし光熱費が高くなっていることを考えると、6kw〜8kwの大容量も人気があります。

コスト的には5kwで100万円前後ですから、補助金で賄えるくらいかと思います。

蓄電池まで採用するかどうかですが、災害時の備えや、後付けの場合のコストアップ、毎月の光熱費の更なる削減などで採用される方は割と多いです。

ZEHのメリット

メリット①光熱費が安くなる

光熱費が安くなる節約メリットは大きいです。

電気代も高騰している中、電気代が20,000円かかるか、3,000円で済むかは大違い。

17,000円の差は住宅ローンに換算すると600万円もの差に。
借入を増やして光熱費を削減できることは大きなメリットです。

光熱費は、住宅ローンが終わっても必要なランニングコストですから、シミュレーションしてもらってどれくらい削減できるか把握しておきましょう。

メリット②健康と快適性

日本の家は寒すぎる。

リビングは暖かいけど、洗面所や浴室はめちゃくちゃ寒いイメージありませんか?
断熱性能がよくなれば、家中暖かく過ごせヒートショックなどの病気のリスクが下がります。

真夏は真夏で涼しく過ごせるので、実は家の中で起きることが多い熱中症のリスクも下がります。

メリット③レジリエンス性

災害時に太陽光発電があると、非常用コンセントが使えます。
少しのことですが、非常時に使えるコンセントは重用します。

蓄電池まであると、冷蔵庫や照明なども使えます。容量によってはエアコンなどの200V電源も使えますので通常と変わらない在宅避難が可能になります。

メリット④資産価値

中古住宅市場でも、性能面を評価されている時代です。
断熱性能の悪い家は、今後資産価値を維持できないでしょう。

住み続けること、お子様が住み継がれること、賃貸物件として所有することなど、長くあんな安心して住める家、快適な家であれば将来の選択肢が増えます。

家も資産として考えるとしたら、基本性能はとても重要です。

ZEHのデメリット

建築コストが上がりやすい

性能を上げる為に、コストアップが必要な会社であれば、いくらかかるのか確認しておきましょう。

設備も採用すればコストが上がります。ランニングコストのシミュレーションも把握し計算しておきましょう。

メンテナンス費用がかかる

第一種換気システムのフィルター交換、太陽光発電のインバーター交換など、つけた設備にメンテナンス費用もかかります。

何年くらいでどれくらいかかるかは検討時に提示してもらえると思いますから、把握しておく必要があります。

ZEH補助金、こどもエコすまい支援について

国がZEHを推進しているため、補助金も準備されています。

◇ZEH、ZEH+、次世代ZEH

補助金額(2022年度の実績)
ZEH  55万円+蓄電採用で最大20万
ZEH+ 100万円+蓄電採用で最大20万

年間で4次募集まであります。先着順なのでスケジュールを把握し、できれば初日に申込みができるように準備してもらいましょう。

ZEH+、次世代ZEHは補助金が最大120万となりますのでお得ですよ。

蓄電池採用される方はオススメです。
要件UPしますが、割と簡単な内容なのでいけると思います。

◇こどもエコすまい支援事業

補助金額 100万円

今年度のこどもエコすまい支援は、ZEH水準が条件となりましたね。 
3月末から開始ですのでもうすぐですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

家の優先順位は人それぞれですが、断熱性能は大事なところですね。
今から建てるのであれば、ZEH水準にしときましょう。

余裕があれば蓄電池も検討してみたらよいと思います。

検討を始める時のコツをまとめた記事もありますので、ぜひ合わせて読んでみてください!

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