おはようございます!
土地から購入される方が7割を超える今の住宅業界。
私の勤務先ハウスメーカーでも、分譲地や分譲住宅の販売が活発です。
販売エリアの中でも特に「市街化調整区域」の土地を造成して、分譲しているケースがとても多いです!
市内でも人気エリアということと、価格を安く分譲できるのが大きな理由です。
市街化調整区域の分譲地であることについて、心配される方もいらっしゃいます。
お客様からも質問されることも多いので、ポイントをまとめてみました。
そのエリアでご検討の方はぜひ、参考にしてください!
◇土地から購入して家づくりを考えている方
◇市街化調整区域の分譲地を検討中の方
◇まだエリアが決まっていない方
あくまでハウスメーカーや不動産業者が「分譲している土地を購入」する場合です!
自治体によっても内容が変わります。
所有している土地に建築の場合は、許可申請が個別で必要ですのでご確認を。
市街化区域と市街化調整区域
市街化調整区域についての、ざっくり簡単なイメージです。
◇市街化区域
街を活性化させるために計画的に建築していこうって地域です。
住みやすいようにインフラ整備なども進んでいます。
◇市街化調整区域
農地を守るために街づくりを抑制している地域。
許可を得た場合でないと、基本的に家は建てれません。
市街化調整区域は、建築に制限がかかってるということですね。
建築の許可が出る場合というのが、、
・農家住宅
・分家住宅
・建替え
・50戸連たん
・開発許可を受けた分譲地←今回のお話です
知っておくべきポイント7選
ポイント①開発許可の分譲地
ハウスメーカーや工務店が分譲地として販売している場合、「開発許可」という自治体の許可を得て分譲されてます。
都道府県の許可行為で、造成工事や道路工事、排水計画も厳しい制限があります。
開発許可を得て造成された分譲地は、安心して購入することができます。
ポイント②調整区域=田舎ということではない
市街化調整区域=田舎
というわけではありません。
もともと農地を守り、むやみな建築を防ぐのが目的の為、郊外ほど調整区域が多くなりますが、都市開発が進んだエリアでも調整区域になっているところも多くあります。
ちなみに私の住む街でも、ぐるっと市街化地域に囲まれた調整区域があります。
今はどんどん宅地分譲化が進み、価格が安いこともあって、市内屈指の人気エリアになりました。
一括りに調整区域といっても、そのエリアは広いです。
ポイント③分譲地の価格が安い
何より最大のメリットは、価格が安いことでしょう!
大きな農地を購入して、造成後に分譲するので仕入れ価格が安いです。
造成や道路を作る費用を考えても、市街化の土地より安く販売できます。
建物にお金をかけたい方は、大きなメリットですよね。
ポイント④下水でなく合併浄化槽
ライフライン工事の整備が進んでないところが多いです。
上水道は分譲地であれば、敷地内まで引き込まれています。
下水道が通ってないため、合併浄化槽を設置する必要があります。
設置費用は個人負担なので、少し屋外付帯工事費が下水エリアに比べて高くなります。
また浄化槽の清掃のため、住み始めてから維持管理費用がかかります。
反対に下水料金はかからないです。
日常生活では特に変わりはないですよ。
ポイント⑤固定資産税が安い
土地を買って家を建てると税金がかかります。
ずっとかかる税金が「固定資産税」「都市計画税」です。
土地の評価額が安いので必然的に固定資産税の計算も安くなります。
市街化調整区域では、都市計画税がかかりません!
ポイント⑥将来の売却も可能
「市街化調整区域の土地は売却できない」みたいなイメージありませんか?
開発許可を取得している土地は売却も可能です。
※住宅用地として。分譲地なのでそうなりますよね。
田んぼや畑を売買するのは難しいですが、今検討されている分譲地は、将来売却も可能ですのでご安心を!
ポイント⑦住宅ローンの制限がある?
市街化調整区域での建築は、住宅ローンの対象にしない銀行もあります。
しかし、それは所有の土地や親の土地に、新築や建替えの場合です。
今回テーマにしている「開発許可を受けた分譲地」であれば、ほぼ対象となりますので、大丈夫です!
調整区域は買わないほうがいい?
エリアにもよりますが、個人的には調整区域の分譲地はオススメです!
7つのポイントをしっかり把握できていれば、問題ないでしょう!
今後は調整区域での開発許可には、規制がどんどん進みますから、希望エリアや金額面で気になるところがあれば、今がチャンスです!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
土地を探すときに調整区域というのは、あまり気にしなくてもよさそうですね!むしろメリットの方が多いです!
いろいろな土地の特性を記事にしていますので、ぜひあわせて読んでみてください!